大日本明治製糖

お砂糖博士への道

疲労回復とお砂糖

疲れたとき甘いものを欲しくなるのは何故でしょう。

仕事やスポーツで疲れると甘いものが欲しくなります。これは私たちの体が不足したものを早く取り戻そうとする自然な欲求です。
体が疲労した状態ではエネルギーを消耗しすぎて、肝臓に蓄積されていたグリコーゲンが底をつき、血液に糖分を補給できなくなり、血液中の糖濃度(血糖値)が著しく低下します。私たちの体は血液中の糖、脂肪酸をエネルギー源としているため、血糖値が低下するとエネルギーの補給が出来なくなり、動くこともできない疲労状態となります。通常、脳はブドウ糖だけをエネルギーとしていますので、血糖値の低下は思考力、集中力の低下につながります。
私たちの体はこのような疲労状態から早く回復するために、甘いものを自然の欲求として求めます。他の一般の食品でもエネルギーの補給は出来ますが、一般の食品は摂取されてから体内に吸収されエネルギーに変換されるまでに時間がかかります。それに比べると、お砂糖は摂取するとすぐにブドウ糖と果糖に分解され、ブドウ糖は血液に入り、数分の内に血糖値を回復させ、疲労が回復します。
よく病院で衰弱した患者にブドウ糖液を点滴するのは、危険な状態を急速に回復させるためです。私たちの日常の生活の中でも「3時のおやつ」という習慣がありますが、一日の生活の中で疲労を感じ始める午後3時ごろに甘いものが欲しくなるというのは自然の欲求で、糖分を補給することは疲労回復に有効な手段といえます。
車を長時間運転すると気がつかないうちに注意力が鈍ったり、事故に結びつくようなヒヤッとした経験をお持ちの方も多いと思います。運転によるエネルギーの消費が血糖値を低下させ脳の活動が低下するからです。フランスでは「角砂糖とキャンディーで安全運転を」という標語があります。運転中疲労を感じたら早めにパーキングエリアで休むとともに、甘いものを補給することは安全運転につながるのです。
「甘いものが欲しい」というのは、私たちの体が糖分を必要とする自然の欲求です。肥満や糖尿予防を気にしすぎて、いたずらに甘味を避けると思わぬ弊害がでる場合があります。食品を正しく理解しバランスのとれた食生活をすることが大切です。

(参考資料)精糖工業会発行「砂糖とくらし お砂糖豆辞典」

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